2022年7月例会「おとうふコーヒー」
- とき
- 2022年7月4日(月) 午後18時30分
- ところ
- アルファあなぶきホール 小ホール
- 作
- 詩森ろば
- 演出
- 青木豪
- キャスト
- 谷田川さほ
- 栗木純
- 植木圭
ものがたり
とある地域の特養ホーム。その成り立ちも、あり方もユニークなこのホームでは、今夜ひとりの老人が最後のときを迎えようとしている。
静かな看取りの夜になるはずだったその日、大きな台風が訪れ、橋の冠水により、ホームは孤立無援となる・・・。
解説
詩森ろばが銅鑼に初めて書き下ろし、青木豪が銅鑼で初の演出を手がける。とある地域のユニークな特養ホームが、ある日冠水に見舞われ孤立無援状態に。すると次第にホームが抱える問題が露わになり……。理想を持った経営者、熱心すぎる職員、そして利用者家族らホームに集う人々の姿から“老い”についての問いが、観客に投げかけられる。
本作で人生の最期を間近に控える女性、ふみ子役を演じる谷田川さほは、「最初台本を読んだ時『私もこんなふうに人生の最期を迎えられたらいいなぁ!』と思いました」と作品を紹介。詩森は、「当事者がある題材はいつも緊張しますが、客席にこんなにも当事者が多くいるだろう題材はほかにないと思います。なのにわたしのようなものが、と怯みましたが、演出家の手腕と出演者の方々のリアリティで、劇中の『おさんぽ』という架空の場所が、ほんとにどこかにあるような、あってほしいなと思える、そんな作品になりました」と手応えを語り、青木は「『おとうふ』みたいに柔らかな口当たりで、『コーヒー』のように目覚めの良い仕上がりになっております」と自信をのぞかせている。
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