2019年11月例会「銀の滴 降る降る まわりに」

とき

2019年11月28日(木) 18時00分開場 18時30分開演                     29日(金) 12時30分開場 13時00分開演 

場所                                         レクザムホール小ホール

作:杉浦久幸 演出:黒岩亮

キャスト                                  

あらすじ

1944年初秋、戦局はいよいよ逼迫。日本軍は米軍の沖縄侵攻を予測し、守備軍の強化を急いだ。旭川独立速射砲大隊は、沖縄の首里郊外、連玉森において陣地の構築に取り掛かっていた。首里郊外にある与那城家は連玉森に近く、今は日本軍に徴用され大隊の兵舎兼炊事場として使われていた。与那城家で任務に就く炊事班の兵士達の中に、糧秣調達係として働く冨田栄吉がいた。冨田はアイヌであることで日常的に差別的な扱いを受けていたが、区長の与那城義之とイト夫妻には心を許せるようだった。

ある日、炊事兵として現地徴用された中里幸吉が加わる。無愛想な中里と卑屈な態度をとる冨田の関係は初対面からぎくしゃくする。首里の女子校に通う知念幸子と玉城マツも炊事係として徴用される。

冨田と中里が買い出しに出てしばらくすると那覇の街が空襲に。重要拠点が甚大な被害を蒙ったが、空襲を免れた与那城家でも食糧事情が極端に悪くなる。高山班長は住民からの食料供出を強めるが、小野寺小隊長はそれを戒める。

炊事兵たちの間にも、険悪な空気が流れ始めていた。そんな時、イトは中里の出産祝いにと、祝いの品と酒を持ってきた。三線の音が響き…。そして、部隊に突撃命令が下る…。