ゴミに埋もれたマンションの一室を舞台に、中年女性3人が織りなすコメディ。片づけられないのはゴミだけなのか…。
松金よね子・岡本麗・田岡美也子の3人で結成したグループる・ばるは毎回話題作を提供してきた。
幕があくと客席からざわめきが。ゴミ屋敷? ステージいっぱいにうずたかくもられた物、物、物…。こんなセットは組み立てるのが難しいのか、ただひろげ散らかせばよいので簡単なのかと気にかかった。片づけの時は、セーター類・上着類などと分類するのだろうか。散らかす時は大体同じ所に置くのだろうか。全体の配色は考えているのだろうか。盛りあがりの高低も計算しているのだろうかと考えた。
盛り上げられた物の中からコップなど必要なものをひょいひょいと探しだすおもしろさ、話しながら衣服を片づけるしぐさの自然さは、女性でなければできないことだと思う。すこし片づいたなァと思ったら話がこじれて、また散らかっていく。おもしろい小道具だと思った。
好き勝手なことを言いながらお互いのことを心配して問題を片づけようとするこの三人はすばらしい仲間だ。私はもう見栄を張る年でもないので、本音で話し合える仲間をはやく見つけようと思う。
『片づけたい女たち』は今回が千秋楽。交流会に参加して裏話など聞きたかったが、父がデイサービスから帰る時間が迫っており、参加できず残念だった。
全編「しゃべり」中心の劇だけに、せりふを聞き取ることに神経を使った。さすがにヴェテラン女優ばかりのやりとりで見応えがあった。たゞ、細部がはっきり聞こえない個所があって残念だった。また異なった条件でじっくり観たいとも思う。
『片づけたい女たち』は三人のアンサンブル、まさにフルート三重奏で散らかした生活用品をあつめながらのオシャベリの極致。トチッたら台本のあることが分かって、台なしになるので心配していたら、さすがにトチラなく時間が流れ、三人の人生のみでなく、数名の現場にいない友人たちや関係者の人生もまた取沙汰されて、まさしく七人とか八人とかの女の生涯が語られたのだ。舞台が日本間の室内とか応接間、あるいは戸外の路上とかでは、このような会話は成り立たない。ああいう散らかしの条件でないと、こうしたオシャベリは進行しない。台本の成立事情は知らないのだが、よく出来た演出であり脚本である。そのリアルな日常性におどろいた。
三人の演技もオシャベリも見事。女優として過ぎ去った錬成ぶりを思わせた。三人それぞれにおいて。
楽しいお芝居でした。傍観者の罪重いです。でもこれからの暮らしかたで変わると思っています。
とても良かったです。
たのしかったです。すいぶん笑いました。
動きが多い場面での会話のため、声も低く、何を語っているのか内容が判らないまま終わりました。座席が前から近いため、よく聞こえると思っておりましたが、残念でした。表情、動きなど、さすがベテランの人達で良かったです
カーテンコールで、座席中央に「祝 千秋楽」と云う大きな文字板が掲げられると、三人の女優さん達が一斉に、芝居ではなく本当の涙を流されたシーン。
この度は、最后の幕引きの場に参加できたよろこびを感じながらの、ロビー交流会。
終始舞台の延長のような熟女達のお話。役者を目指しているという、若い会員さんの質問に対して、「自分に与えられたセリフを言うのではなく、相手のセリフを聞き、相手をよく見て、言葉のキャッチボールを心掛けること。セリフはアクションであり、常に観察力と想像力を駆使すること。」とのアドバイス。私達の日常で、人との対話にもあてはまる、とても参考になるお話でした。
この芝居については、三人同様に等身大の作品であり、10年間やっていると、舞台上に荷物やゴミが散乱しているから、年と共に足元が危なくて、まず転ばないよう気をつけられたそうです。
作者の永井愛さんについては、演じる人達の意見もとり入れながら、何ごとも高みを目指して決して諦めない精神で、作品を向上させていかれたそうです。カーテンコールで舞台からも呼びかけて下さったこともあり、交流会の参加者も多く、和やかに楽しくお話を聞かせて頂き、有難うございました。
自己紹介で始まる。観劇歴・印象深い公演名などを、すらすらとおっしゃるが、私は、うろ覚えの入会年、感想などをボソボソ。
当日運営アンケートで、人数不足箇所があり、荷下ろし・仕分けに応募。
参加約10名。トラックから舞台へ、セット・装置等を休みなく運ぶ。「台車」、「手渡しリレー」、「○人で」、スタッフから指示の声がかかる。初めてお会いした人とも、声を掛け合い共同作業をすることで、休憩時にはお互い旧知のように…。
その後、小道具(大部分が、舞台ではゴミの役目)の仕分け。
クリアケースやゴミ袋を、指定された場所に運び、次にその中身をスタッフの方の指示どおりに並べたが、その分類の細かいこと。散らかる場所ごとに、古雑誌・衣類・新聞など、ひとつひとつに、色テープと、No.が書かれたテープが貼られていた。
幕が上がってびっくり。昨日の小道具が部屋中に盛り上がっていた。が、それらは全て、決められた場所に、きちんと、番号どおりに重なって置かれているのだと分かった。
今回が本当の千秋楽。あのゴミたちも大切な役目を終えたのだ。ごくろうさま。
運営担当の打ち上げで花見にゆきました。あいにくの天気でしたので、参加者は少なかったですが、満開の桜の下で、大いに盛り上がった楽しい会になりました。