『横濱短篇ホテル』は、横濱の老舗のホテルを舞台に、1970年から5年ごとにショートストーリーが展開する。それぞれがちょっと悲しく微笑ましく、心を揺さぶる話である。その小さな宝石のようなお話たちは、一つ一つが独立しながら、最後はネックレスのようにつながっていく。宿泊する人、宴会に出席する人、待ち合わせ場所に利用する人、ちょっと一休みする人…ホテルには様々な目的の人々が行き交う。そして毎日いろいろなドラマが生まれる。ホテルでの偶然の遭遇や絡み合いが、その人の人生を大きく変えることもあるだろう。そんなことを思わせる作品である。
<あらすじ>
第1話 「ヤクザに追われて」 1970年の初冬 横浜の、それは老舗というべきホテルの客室
映画監督とプロデューサーがホテルの客室で打ちあわせをしているときに、突然ヤクザに追われていると言って女子高生が飛び込んできた…
芳崎正志 | 小豆畑雅一 |
長谷川 | 松川 真也 |
奥山ハルコ | 角田 萌果 |
第2話 「人間観察」 1975年の夏 横浜の、それは老舗というべきホテルの喫茶室
ホテルの喫茶室、デートをすっぽかされた男、初老の男性、彼らを観察する映画監督と見習いシナリオライター。
柳井フミヨ | 田邉 稚菜 |
杉浦洋介 | 横堀 悦夫 |
初老の男 | 加門 良 |
ウェイトレス | 三枝 玲奈 |
芳崎正志 | 小豆畑雅一 |
第3話 「脅迫」 1980年の初秋 横浜の、それは老舗というべきホテルの客室
ホテルの客室、峠を越えてしまった野球の選手と、コーチのやりとり。選手はコーチの弱みを振りかざして、現役復帰を迫る。
選手 | 伊東 潤 |
コーチ | 中野 亮輔 |
第4話 「初恋の人」 1985年の初夏 横浜の、それは老舗というべきホテルのロビーラウンジ
ホテルのロビーラウンジにて、ある女優が初恋の人に出会う。彼の風貌はがらりとかわっていた。その日は彼にとって特別の日だった。
奥山ハルコ | 野々村のん |
大野木健太 | 石母田史朗 |
ウェイトレス | 三枝 玲奈 |
第5話 「離婚記念日」 1990年の冬 横浜の、それは老舗というべきホテルの客室
離婚した夫婦、3年ぶりに元夫が彼女を訪ねる、そこはホテルの客室。
杉浦洋介 | 横堀 悦夫 |
柳井フミヨ | 津田 真澄 |
第6話 「プロポーズ」 1995年の夏 横浜の、それは老舗というべきホテルのロビーラウンジ
初恋の人と、再々会。彼の風貌はまたガラッと変わっていた。二人の運命は??
大野木健太 | 石母田史朗 |
コンシェルジュ | 加門 良 |
ケンタ | 前田 聖太 |
カオリ | 橋本 菜摘 |
奥山ハルコ | 野々村のん |
ウェイトレス | 三枝 玲奈 |
第7話 「ネックレス」ある年の初夏 横浜の、それは老舗というべきホテルの客室
はじめて明かされる、二人の女性の過去。短編はネックレスの如く繋がり、登場人物の人生の妙を感じ取る。
柳井フミヨ | 津田 真澄 |
杉浦洋介 | 横堀 悦夫 |
18歳のハルコ | 角田 萌果 |
18歳のフミヨ | 田邉 稚菜 |
長谷川 | 松川 真也 |
奥山ハルコ | 野々村のん |