2020年3月例会「イヌの仇討」

とき

2020年3月9日(月) 18時00開場  18時30分開演

場所

 レクザムホール・小ホール

こまつ座公演

 作:井上ひさし         

演出:東 憲司

キャスト

時代の真実は虚偽と嘘だらけ。                   果たして、吉良上野介は本当に悪者だったのか、           赤穂浪士は本当に義士なのか、忠臣蔵は本当に美談なのか…      歴史のからくりと人間のドラマ、                  現代を鋭く見つめる井上戯曲の神髄が東憲司の手によって再び! 

討ち入り当日、密室でお犬様と炭焼き小屋に隠れていた吉良上野介はどんな思いで首をはねられるまでの二時間を過ごしたのか。吉良の目線から、その知的な興味を駆使して語られるスリリングな舞台運びは、作者の目で見た忠臣蔵のもう一つの側面を浮かび上がらせる。大石内蔵助の登場しない忠臣蔵は逆に“彼”を鮮明に浮き立たせ、移り気でそして見えない“大衆”の力によって美談として今に伝聞されるべき、作られた「忠臣蔵」になったのか。さて、その真実は…。                           1988年の初演から32年が経過しながらも、なお現代の我々に問いかけ続ける「忠臣蔵」異聞。

あらすじ

時は元禄十五年(1702)                           十二月十五日の七ツ時分(午前四時頃)。                    有明の月も凍る寒空を、裂帛の気合、不気味な悲鳴、そして刃に刃のぶつかる鋭い金属音が駆け抜ける。大石内蔵助以下赤穂の家来衆が、ついに吉良邸内に討ち入った。狙う仇はただ一人。                                   「吉良上野介義央」                               ところが、やっとの思いでたどりついた上野介の御寝間は蛻の殻だった。上野介は、家来、側室、御女中たちと御勝手台所の物置の中に逃げ込んでいた。赤穂の家来が邸内を二時間にわたっって、三度も家探ししていた間、身を潜めていたというあの物置で、彼らの心に何が起こったのか。

―討ち入りから三百十八年、歴史の死角の中で眠っていた物語が今、明かされる。